住民が主体的に関わるツールとして期待


地域で開発行為がある時に、その大小にかかわらず、何ができるのか、道路は、車の往来は、景観はと、住民は大変気になります。 大きな開発であれば、環境アセスメントが行われますが、それに該当しない開発行為はたくさんあります。

私たちは、住んでいる市や町の条例に何があるのか、そして内容まで知らないことが多く、 住民が環境影響を懸念しても、判断基準すらわかりません。 心配なことがいろいろ懸念されても、相談窓口もわからず意見を伝えるすべもなく、 開発する事業者側との意見交換すら行われないのが現状です。

そんな時、この自主簡易アセスを実施することで、配慮すべき事項と何を基準にどのように判断すればいいのかがわかります。 開発だけでなく、地域で実施する大規模イベントにも対応していて、 まずイベントを通じて地域の環境保全に住民が主体的に関わるためのいいツールです。

地域に目を向け、これまでの関心毎の枠を広げることで多様な参加を得られ、 地域の将来像について意見交換をするためのいいきっかけにもなります。

ぜひ、NPOや市民活動の皆様に活用いただきたいと願っています。


特定非営利活動法人持続可能な社会をつくる元気ネット事務局長
鬼沢良子さん