環境パートナーシップの推進に役立てよう


暮らしやすい地域をつくるためには、住民やその地域を慕う方たちの声を反映させることが重要です。 環境影響評価を行うことは、より的確に地域の自然環境状況や変化予測を把握でき、 地域づくりの大事な判断材料となるので、 誰もが簡易な方法でこのプロセスに参加できることは、画期的なことだと思います。 環境NPOや市民活動支援団体など、まちづくりに関わる多くの人がこの「自主簡易アセス」を活用すれば、 配慮すべきポイント、視点について理解を深めることができ、行政に対してより良い提言ができることになるでしょう。

環境に関する専門家の知見や農山漁村に関わる方のまなざし、 伝統的な知恵、新しい環境技術、市民ネットワークや教育の力・・・。 たくさんの市民力を集約し、 いつまでもそこに住む地域の方たちにとってかけがえのない自然環境を残すためにもこのような取り組みが広がることを願っています。

持続可能な社会を創るためには“市民参加”、“多様な主体の連携・パートナーシップ”が重要だと、 国連の防災の枠組みでも、2016年から始まる新しい「国連持続可能な開発目標」でも言われています。 またどの地域・レベルにおいても、関係者の声を集約し、反映させるための調整機能を行うコーディネーターの役割が重要です。 残してほしい自然環境や美しい景観について、関係者が対話を重ね、 パートナーシップによるまちづくりや環境保全活動が各地で広がるよう、 環境NPOやコーディネーター役の方がこのサイトを活用されることに大いに期待しております。


一般社団法人環境パートナーシップ会議副代表理事・事務局長
星野智子さん