調査・予測・評価の参考に

基本的な考え方

自主簡易アセスでは、制度アセスで行われるような本格的な調査や予測の方法ではなく、 なるべく簡易で、たとえば住民等の参加型や、自らも行って再検証できるような方法で、 調査や予測を行い、その結果に基づいて環境影響や環境保全対策のあり方等を評価します。 評価においても、住民等の参加を意識的に図ります。

取り組み方の例
A:調査
1)既存の環境情報を利用する。
例: 国や自治体の大気環境常時測定局の測定値、道路センサス等 自治体の環境情報、環境配慮指針、レッドデーターブック等 近年に近くで実施されたアセスの評価書 公設研究機関、大学等で公表している調査報告書等
2)現地を歩き、簡易な方法で情報を収集する。
例: 写真やノートで気づいたことを記録し、地図上に整理する。 課題となりそうな場所や時間帯を特定して定点観測する。 住民等に参加を呼びかけて環境診断マップづくりを行う。

B:予測(シミュレーション)
1)調査を踏まえ、影響が少ないと思われることは、簡潔にその理由を示す。
例: 大気環境への影響について、
*直近の常時測定局の値は環境基準を十分にクリアしている。
*事業地に接する道路の交通量も他に比較して多くはない。
*施設の整備は新たな交通量の増加に寄与しない。
→以上により、評価項目とする必要はない、影響は少ない云々。
2) より丁寧な説明を要する場合は、事業者からの聞き取りや類似事業の調査等により、事業に由来する負荷を大雑把に把握して、影響の度合いを示す。
例: 大気環境への影響について
*事業地に接する道路は幹線道路で交通量も多い。
*しかし、直近の常時測定局の値は環境基準を十分にクリアしている。
*施設の整備に由来して増加する交通量は〇〇台/日程度で交通量の増加や出入口での渋滞の原因となるような量ではない。
→以上により、重点的な評価項目とはしない、影響は少ない云々。
3) 影響がある程度見込まれ、住民等の関心も大きいと思われる場合は、 簡易なシミュレーションソフトを使って、より詳細な検討を行う。
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C:評価
1) 可能な限り、影響の程度を数値で示すようにする(定量的な評価)。
2) 景観や安心・安全、不快感のように、人により評価が分かれること、定量的な評価が難しいことは、 説明会やWEBでの参加者の感想(定性的な評価)を収集することで、定量的な評価につなげる。 その際も、参考資料として、関係するデータやシミュレーション結果を示して、判断材料とする。
■簡易な調査・予測・評価の例(工事中)
A:大気汚染
B:騒音
C:日照障害
D:反射光
E:景観
F:交通障害
G:避難
■VRシミュレーションサービスの活用(工事中)
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